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2008年10月 1日 (水)

呑み切り会~其の一

初めての地広島。

石川杜氏さんから、ローカルな空港とお聞きしていましたが、

いえいえ、私の故郷の三沢空港と比べると、ずいぶんと立派な空港です。

あ、三沢空港は、米軍基地があるので、多少の悪天候でも離着陸できるので助かります。また戦闘機の発着を間近で見られる点では、飛行機好きにはたまらないかと思います。

P92300022 さて、初めての呑切り会の参加。

社長さんの挨拶にはじまり、専務さんの今後の造りの方向性などの説明や、昨今のおコメ問題を含めてのお話。

これほどまでにオープンにお話されるお蔵さんも少ないと思いますが、そこがまた、専務の性格が滲み出ていらっしゃいました。

蔵として、地元に根ざした酒造りをしていくとの方針から、山田錦の仕込みは止めるとのこと。本当の意味での地酒蔵ですよね。

石川杜氏のお話は、生もと造りから、さらに広がり番茶の話。

番茶と言っても阿波晩茶という、茹でた茶葉を摺って樽に漬け込み乳酸発酵させてから干したお茶で、

生もとの仕込みと共通する事があるというお話で、実際に見学に行った様子を見ながらのお話はとても興味深く、面白かったです。

妄想なんておっしゃっていましたが、そのルーツをたどる展開は私にも分かりやすく、杜氏の探求心の深さを感じました。

阿波上勝に、モアイがありましたね。これは単なる偶然でしょうか、それとも・・・?

昔ながらのシンプルな造りが、何毎にも理に適っていて、地球にも体にも優しいという事は最近私も日々感じていることで、共感することが多かったです。

番茶から発展した緑茶は高級な嗜好品として広まり、生もとから発展したお酒もまた、嗜好品として高級な吟醸酒などがもてはやされるようになりました。

もとの番茶は本来必需品であり、お酒も本来の必需品にならなければいけないというお話には深く考える所あり。

確かに技術が進歩して、今は色々なものが大量に早く作られ消費される便利な時代になりました。でも、その過程のなかで、一方では大切なものを失ってきたのではないでしょうか。

「これからは美味しいだけじゃだめなんです」の言葉が心に残っています。

若手育成の為にも尽力を注がれているという石川杜氏ならではのお話でした。

さて、呑み切り会。相方からきちんときいてこいと大役を任されたものの、

大好きな竹鶴さんのお酒を目の前に、舞い上がっていたのは間違いありません。

点数をつけることもままならず、自分のコメントさえ、後で見返して、恥ずかしくなってしまいました。

初めてきき酒するお酒もあって、特に生もとのおさけは楽しみでしたし、

その年に出来たお酒をすべてブレンドしたお酒が15年~19年まで並んでいたり、

同じシリーズが年度の違いで試飲できる機会はそうないので、とても勉強になりました。

ワインで言う所のヴィンテージの違いを日本酒でこれだけできたのは初めてです。

お米の出来も、仕込みの時期の気候も毎年違うので、味わいが異なるのは当然で、

その違いを楽しめる醍醐味は手造りならではだと思います。

P92300032 懇親会では、地元の様々な食材と竹鶴のお酒を堪能。

一緒のテーブルの方とのお話(滅多にできない酒屋の嫁談義)も楽しく、あっという間に時間は過ぎ、手をつけないままのお料理も・・・私としたことが、これはかなり心残りです。

地元のチーズを使ったグラタンで、特にお酒が進みました。

蔵人さんに色々なお酒をお燗つけて頂いてお料理と合わせたのですが、同じお酒でも呑切りの時と全く別の印象だったりと、ここでも、新たな発見。

2次会にも顔を出して、更に楽しい時間を。

社長さんの楽しいお話や、専務さんのお酒の製造日の日付の表示では、法律の解釈で明確出ない部分もあり、納得いかないというこだわりを聞いて更にお酒への強い思いを感じました。

翌日はお蔵さんを見学。そのあと、酒米を栽培している農家さんへ田んぼの見学と続きます。

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コメント

わぁ~いいなぁ~
素晴らしい会に参加されたんですね!
広島まで行く価値ありです。
いろんな所で石川杜氏さんのお話を伺いますが、そのたびにステキなお話される方なんだ・・という印象が。
私の中では、すごい憧れ持っているので、実物みたらやっぱり舞い上がってお酒の味がわからなくなりそう(笑)

投稿: hirorin | 2008年10月 1日 (水) 19時54分

>hirorinさん
行ってきましたぁ~♪
色んな本などでお顔は拝見していましたが(そのまんまでした)
実際にお話を伺って、改めて研究熱心でパワフルな凄い方だと感じました。

あ、声も、ステキでしたよ~。

例えば今私が学生で、石川杜氏が教授で、毎日こんなお酒の講義を受けられたら楽しいだろうな…と妄想していました(笑


投稿: tukui | 2008年10月 1日 (水) 23時03分

地元にこだわったお酒と食材と料理・・・いいですね。
私にはchikoさんといい、双葉のメンバーといい、娘の友人の小林君といい、なぜかお酒に関係が深い方が多くて・・・あっ単に酒飲みだからかしら?

おかげでそれほど呑まないのにお酒で楽しめることがおおくて嬉しいです。

こうした記事も読んでいてとても面白くてためになります。
これで味の分かる舌を手に入れたらもっと面白くなるんでしょうね。

でもそうなると毎日飲むようになってしまうかなぁ。

投稿: gingetu | 2008年10月 4日 (土) 15時08分

>gingetuさん
地元を大切にした食材ってこれから大事だと思います。

なぜだかお酒に関係したご縁が多いのも、ご縁の一つ。
それはそれで、特別何かするでもなく、自然のままに任せて
無理のないつながりが自然なことかと思います。


投稿: tukui | 2008年10月 4日 (土) 22時55分

先日宴席で一緒になった方も、この会に参加してて、ブログも書いてた。↓
http://zaku-izakaya.at.webry.info/200810/article_2.html
もし良かったら、他の人の書いた記事も面白いかも~
どっちを読んでも、行ってない私には、素敵なお話で羨ましい~って感じです。

投稿: hirorin | 2008年10月 7日 (火) 14時01分

hirorinさん
りえさんとは懇親会も蔵見学や田んぼの見学も一緒でした~。

とっても可愛い方で、楽しかったです。
記事、私は大雑把に書きましたが、
りえさんはしっかり事細かに書いてましたね。
おさらい出来た気分で、またあの雰囲気を思い出しました♪

hirorinさん、昨日一緒だったんだ~。
楽しかったでしょうね。

投稿: tukui | 2008年10月 7日 (火) 22時22分

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